骨密度の検査について

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 骨密度検査の種類

骨密度検査は、骨の健康状態を評価し、骨粗鬆症などのリスクをチェックするために重要です。以下は、一般的に行われている骨密度検査の種類です。

1. DEXA(デュアルエネルギーX線吸収法)
 DEXAは最も一般的な骨密度測定方法であり、骨粗鬆症の診断に広く用いられています。信頼性が高く、全身の骨密度を正確に評価できます。

2. 超音波骨密度測定
 超音波を使用してかかとなどの骨密度を測定します。この方法は、迅速かつ非侵襲的であり、初期評価に適しています

 これらの検査法は、それぞれ異なる利点を持ち、皆さんの具体的な状況や必要性に応じて選択されます。骨の健康を守るために、定期的な骨密度検査を受けることが推奨されています。相談や詳細な情報については、医療専門家にお問い合わせください。

骨密度検査の費用

骨密度検査の費用は、検査の種類や保険の適用状況によって異なります。以下は一般的な費用の目安になります。

【DEXA検査】
– 保険適用の場合、自己負担は数千円程度です。
– 自費の場合は、約5,000〜10,000円程度が目安です。

  検査内容   自費総額  3割負担
  ・腰椎のみ  3,600円   1,080円
  ・腰椎+大腿 4,500円   1,350円
  ・前腕    1,400円    420円

【超音波測定】
– 通常、最も費用が安く、数千円程度で受けられます。

具体的な費用は、検査を受ける医療機関や地域によって異なるため、詳細については直接医療機関にお問い合わせください。

骨密度検査/実施方法

【DEXA(デュアルエネルギーX線吸収法)】
1. 準備
– 特に事前の準備はほとんど必要ありませんが、金属製のアクセサリや衣服は外すように指示されることがあります。
2. 実施
– 検査台に横になり、装置が体の上を移動しながらX線を照射します。測定時間は約10分程度です。

【超音波骨密度測定】
1. 準備
– 特別な準備は必要ありません。
2. 実施
– かかとなどを超音波装置にセットして測定します。数分で完了する簡単な検査です。

骨密度/検査結果

骨密度検査の結果は主に『Tスコア』と『Zスコア』で示されますが、これらのスコアは%で表記されることもあります。

【Tスコア】
-1.0以上:正常範囲。骨密度は健康な若年成人の平均と比べて標準的です。
-1.0から-2.5:骨密度減少(骨軟化症)。骨が通常より軟らかく、骨粗鬆症への進行リスクが増加します。
-2.5以下:骨粗鬆症。骨折のリスクが著しく高く、治療が必要な状態です。
※ Tスコアは%で表記されることがあります。
 -100%:健康な若年成人の平均骨密度
 -75%:Tスコア-1.0に相当(骨密度減少の開始)
 -50%:Tスコア-2.5に相当(骨粗鬆症の開始)

【Zスコア】
-Zスコアは同年齢、同性の平均と比べた骨密度を示します。一般的には、-2.0より低い場合に異常が疑われます。
– 主に若年者や男性、高齢女性以外の特定のリスク群において使用されます。
– Zスコアも%で表記されることがあり、この場合は同年齢および同性平均と比べた数値として示されます。

これらの結果に基づいて、医師が診断を行い、適切な治療や生活指導を提供します。

骨密度/まとめ

 骨密度検査は、骨の健康状態を評価し、骨粗鬆症などのリスクを早期に発見するために極めて重要になります。DEXAをはじめとする様々な検査方法がありますが、どの方法が適しているかは医師と相談して決めることが必要です。検査の負担は比較的軽く、費用も保険適用が可能な場合が多いため、定期的な検査を受けることが推奨されます。

骨密度検査による早期発見と適切な管理により、骨折のリスクを減らし、より健康な生活を送ることができます。不安な点や疑問点がございましたら、ぜひ医療専門家にご相談ください。骨の健康を守る第一歩は、あなた自身の意識と行動から始まります。